「積立NISAってなに?」「メリットやデメリットは?」「投資として儲かるの?」と積立NISAの詳細や特徴、メリットやデメリットなどについて気になる方も少なくありません。
金融庁の発表によると、2021年3月末時点で積立NISAの年代別買付額の割合は、20代で3.4%、30代で10%、40代で14.4%、50代で17.3%という結果になっています。年代を重ねるごとに額が増えているということが分かります。
今回は、積立NISAの概要や特徴、メリットやデメリットなどについて解説していきます。これから積立NISAに取り組んでいきたい方や知識を付けたい方は、ぜひ本記事をご参考ください。
積立NISAとは
積立NISAとは、2018年1月から開始された少額投資非課税制度です。少子高齢化や低金利で老後のお金の不安を解消する手段として、今注目されています。
通常、株式や投資信託などで投資した場合は、利益や受け取った配当に対して約20%の税金が発生します。しかし、積立NISAの場合は、税金がかかりません。
100円からでも積立NISAを始められ、非課税の投資枠は最大40万円で、非課税で保有できる期間は投資した年から20年間です。
日本国内に居住の20歳以上の方ならどなたでも積立NISAを利用できます。税金がかからないことや金融商品の売却・資金の引出しも自由のため、投資未経験者にやさしい制度です。
積立NISAの3つの特徴
積立NISAの3つの特徴について解説していきます。
特徴①:積立投資のみ
積立NISAは、定期で積立投資のみを選択できるというのが特徴の一つです。また、金融機関によって購入できる最低金額や銘柄が異なります。一般NISAでは、投資方法を利用者が決められるため、一括投資や積立の選択ができます。
ご参考までに、積立NISAと一般NISAの違いについて下表にまとめました。
項目 | 積立NISA | 一般NISA |
対象年齢 | 日本居住で20歳以上の方 | 日本居住で20歳以上の方 |
非課税期間 | 最長で20年間 | 最長で5年間 |
非課税枠 | 40万円(年間) | 120万円(年間) |
投資可能期間 | 2042年12月末まで | 2023年12月末まで |
投資方法 | 積立投資のみ | 一括投資及び積立投資を選択 |
一般NISAは、2023年12月末となっていますが、2024年から新しいNISA制度が開始予定です。
長期運用を見据えて、積立で資産形成したい方や年間投資額が40万円未満の方に積立NISAは向いていると言えるでしょう。
特徴②:投資対象商品が法令上で決まっている
積立NISAの対象となる投資信託は、長期及び積立、分散投資に適した商品になるよう法令上で決められています。積立NISAの投資に適した商品は以下の通り、限定されています。
- 販売手数料が0円で信託報酬も低い商品
- 頻繁に分配金が支払われない商品
- 長期及び積立、分散投資に適した公募株式投資信託
- 上場株式投資信託(ETF)
上記のように限定することによって投資初心者など幅広い年層が利用しやすい制度になっています。
特徴③:自動買付で投資タイミングに迷わない
積立NISAは、定期的に一定額を自動的に買い付けるため、投資のタイミングでの迷いが発生しません。対象の投資信託の買い付けは、買付銘柄を指定し、定期的に買付します。(1度設定してしまえば、あとは自動的に積立投資が行われる)
株式投資やFX、仮想通貨などのように、自分でタイミングを見極めて行う投資法と大きく異なるのも特徴的です。
積立NISAのメリット
積立NISAのメリットについて解説していきます。
メリット①:投資初心者でも始めやすい
金融庁で投資できる銘柄が指定されているため、投資初心者でも始めやすいです。
金融庁の指定銘柄は、長期積立投資に向いており、さらに複数銘柄に投資を分散することができます。個別銘柄に特化した投資だとその銘柄の価値を下げてしまいますが、複数銘柄に分散投資することで、価値低下の影響を受けにくいです。
積立NISAは、手間がほとんどなく、投資を始めてみたい方や慣れたい方には向いています。
メリット②:投資リスクが低い
積立NISAは、毎月一定間隔で一定の金額を購入する方法のドル・コスト平均法を採用しています。ドル・コスト平均法は、価格が高いところでは少口数の購入をし、安いところで多くの口数を購入することです。
こうすることで、平均購入価格を下げることができ、長期で行うほどに高いところで購入してしまうリスクを減らすことができます。
メリット③:購入手数料と運用コストも低い
積立NISAで購入する投資信託は、どの金融機関を利用しても購入時手数料が全て無料です。
投資信託で限定されている商品も低コストのため、どの銘柄を選択しても運用管理費用は低く抑えられ、長期運用に適しています。(運用管理費用は、投資信託保有期間中ずっと日々引かれるコストです。)
メリット④:いつでも売却可能
積立NISAの良いところは、いつでも売却が可能なところです。
売却の制限が無いため、資金が不足している時や余裕がないときはいつでも積み立てを止めることができます。ただし、購入時よりも売却時の方が価格が下がっている場合もあるため、注意が必要。
積立NISAのデメリット
積立NISAのデメリットについて解説していきます。
デメリット①:投資できる金融商品が限定されている
積立NISAは、投資できる金融商品が限定されているため、株主優待目的や分配金の高い投資には向きません。NISAは、一人1口座しか持てません。そのため、積立NISA口座を開設していると、NISAを開設することができないです。
リスクの低い金融商品が限定されているという安心感はありますが、その分デメリットもあるということになります。
デメリット②:元本割れリスクがある
株式などで運用されている投資信託への投資を行うため、長期積立投資でリスクは低いものの、元本保証がされていません。元本割れのリスクが常にあります。
投資を損失で売却しない限り損の確定にはならないため、利益が上がるまで待つことが可能です。しかし、急用でお金が必要になり、損失で売却してしまうと、損になります。そうならないためにも、投資に回せる資金を考えましょう。
生活費や必要な費用を計算し、計画的に投資することが大切です。
まとめ:積立NISAよりも早く投資で成果を出すならスマキャンがおすすめ!
ここまで、積立NISAについて、特徴や一般NISAとの違い、メリットやデメリットなどについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
このーページの要点は、以下になります。
- 積立NISAは2018年1月から開始された少額投資非課税制度である
- 少額から始められて投資初心者にも向いている
- 日本国内在住の20歳以上の方ならだれでも利用可能
- 投資のリスクが低い
- 購入手数料が無料で運用コストも低くいつでも売却が可能
積立NISAは、2021年3月末で360万口座を超えており、初心者にとってとても魅力的な制度です。メリットも多いですが、デメリットも見過ごすことができません。
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